オーディオ遍歴と徒然日記 その3
オーディオの遍歴と言えるほど大げさなものではないが、ここ数年めまぐるしく入れ替わったオーディオ機器を
記録にとどめるためにこのページを作成することにした。
その1では我が愛機JBL4320を中心としたシステムの構築の過程を記録した。
その2ではJBL2440ドライバー導入によるシステム再構築の
過程を記録してきた。
その3では引き続き再構築の最終段階をお伝えしていきたい。
その1・2同様私的なメモ帳のようなものですが、参考になれば幸いです。
2005.3.15
8月16日
先日の300B+845アンプで2440と075を鳴らす試みは知識不足のため志半ばで中断しています。少し落着いてから再挑戦してみようと思います。 ピアノの高域には依然不満がある。少し硬質過ぎるように思う。各のユニットから出ている音を調べてみたが、これと言って異音は出ていないようだ。各ユニットの音が合わさり部屋の影響を受けて、ピアノの高域が硬質に感じるのであろうか。そこで2440と075のクロスオーバーを7,000Hzから徐々にさげていくと、3,000Hz前後で高域の硬質な音が和らいだ。とりあえず2,500Hzでいつもの視聴CDを聞くと、確かにピアノは良くなりのだが、中高域が薄くなってしまいパンチがなくなる。075では2,500Hzまでの再生は少々無理があるようだ。そこで棚の上で眠っていた2420を取り出して075につなぎ換えてみることにした。以前にも2397ホーンを使っている時にツイーター代わりに2420を使ったことがあるので、ある程度使えるだろうと思っていた。最初はホーンを使わずにドライバーだけで鳴らしてみた。075とさほど変らない印象でいくぶん音が柔らかくなった。次に2307ホーンを取付た。中高域が充実するが、その帯域の音圧が高過ぎる。ボリュームを調整したが、2420の音が目立ち過ぎる。次にハーツフィールドに使われたような音響レンズを小型化したものを取付けると、2440と質感があってきたのか、スコーカーとツイーターが一体となって音が出てきた。075と比べると音が太くJAZZにはとても良いようだが繊細さに欠けるきらいがある。1インチのショートホーンが2345ラジアルホーンの方が良いのではないかと思う。しかし、JBLには1インチのショートホーンがないので口径変換アダプター2397で代用するしかないのだろうか。大小のラジアルホーン2段重ねも面白そうですね。 |
8月2日・3日
今の状態に特に不満はないのだが、何かをしないといられない状態になってしまった。まさしく病気だ。先日の感動が忘れられなくて、同じような感動を求めている。麻薬と同じである。
しかし、ふところ状態が最悪なので、新たな機器の購入は出来ない。今の課題もやはりツイーターだと思う。場所も決まりバランスが良くなったのだが、やはり何かが足りない。将来的には上質な300Bシングルアンプで鳴らしてみたいと思うのだが・・・・・ふと頭に浮かんだのが300B+845アンプで075と2440を鳴らしたらいいんじゃないかと。
2440は16Ωで118dB。075は8Ωで110dB。能率のさが8dBもあるのでアッテネーターが必要である。しかし、市場には16Ωのアッテネーターが見当たらない。8Ωの物でも代用出来るかもしれないが、知識がないので不明。そこで2440+2350が10,000Hzを超えた当りから急激に減衰してくるので、手持ちのフィルムコンデンサーの1.0μFと0.82μFをパラで繋いで10,000Hz以下を6dB/Octでカット2440とパラで075を使ってみることにした。
2405は2440+075とは13,500HzでクロスさせCaspian2でし鳴らしてみた。
コンデンサーが落ちつくまで、評価は待つことにしたが、なんだか良いように思う。
1日が過ぎて今日3日のお昼にCANDYを聞いた。今まで元気いっぱいだ演奏が、少し控え目になったように感じるが、悪くない。というよりかなり良いと思う。
CANDYの2曲めSINCE I FELL for YUOを聞くとニュートトランペットが叙情的に聞こえる。今までよりも幅広い表現が出来るようになったのではなだろうか。
本来であれば7,000Hzくらいでクロスする6dB/Octの2Wayネットワークを作って積極的に音作りすべきだが、アッテネーターが入手出来るまでは現状で可能性を探りながら使ってみたいと思う。
8月1日
今日から8月。スピーカーのセッティングも先が見えてきたので、本来ならば楽しく音楽に酔いしれているはずだが、アナログの調子が良くないので、イマイチ気分が晴れない。 昨晩から、なぜ、アナログの調子が悪くなったのかずっと考えていた。何も触っていないはずだが・・・いやいやそういえば、6月にフォノケーブルのアース端子の繋ぎ方を変えたことを思いました。 それまでは、フォノケーブルのアース端子はどこにも接続されていなかったが、ブーンノイズが大きくなってきたので、試行錯誤の上、端子をフォノイコへ繋ぎそこからプリに繋いでいた。ブーンノイズはかなり押さえられ、普段聞くボリューム位置ではノイズは出ない。これでめでたしめでたしと思っていたのだが・・・・・ 今日お昼休みに、アース端子を外してみた。するとストレスが取れ以前のような生きた音が出てきた。原因はアースの取り方だったようだ。ちなみにフォノケーブルのアース端子を直接プリに繋ぐとノイズも減り、音の劣化も少ない。ノイズが気になるソフトの時だけアース端子をプリに繋ぐとしよう。しかし、なぜフォノイコに繋ぐと音が悪くなるのかな。 これで、ゆっくりアナログが聞けるぞ。セミの音がうるさい夏はアナログでフリージャズを聞くと運動をしたような疲労感を味わうことが出来て気持ちがいいのである。 |
7月31日
愛知県にお住まいのIichiさんのHPと相互リンクさせていただきました。 色々なHPを見てきましたが、愛知県の人のオーディオに掛けるエネルギーに敬服していましたが、Iichiさんもやはりものすごいエネルギーの持ち主です。 色んな機器をお持ちで、自作ハーツフィールドやオートグラフなどの出来の良さにびっくりしました。 一度訪問してみてはいかがでしょうか http://iichi.hp.infoseek.co.jp/ |
7月29日
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7月26日
今日はabcの飴谷さんとSONATAの半澤さんのご好意により我がシステムの診断と調整をしていただいた。自分の耳と感性が試されるようで、数日前から緊張感をもちながら、セッティングを煮詰めてきた。久しぶりに受験生のような気分を味わった。 半澤さんはSONATA o.p1という音場コントローラーや私が使っているSONATA o.p2というチャンデバの製作や、オーディオ機器のセッティングをされているプロ中のプロである。 心配した台風の影響がなく午後7時にお二人とK君が我が家に到着。はじめに私がいつもチェックに使っているCANDYやSIDE by SIDE 2 それにThis One's for BlantonやTenderlyなどをさっと聞いてもらった。皆さんの感想は昔のJAZZ喫茶のような音でそこそこ評価をいただき、一応及第点をいただいた。 それではと立ち上がった半澤さんは、測定機材をジュラルミンケースから取り出し、手早くセットした。測定用の機器とマイクロフォンそれにコントロールと記録のためのノートパソコンがセッティングされた。どんな測定結果が出るのか期待と不安で緊張した。 ピンクノイズのような音がスピーカーから出てしばらくすると、見慣れないグラフがパソコン上に現れた。写真にとり忘れてしまったが、大きな山が二つ表示されツイーターとドライバーの音の到達時間のずれが表示されているとのことだった。距離に換算して47cm。このずれが、我がシステムの特徴である中高音の明るさと力強さに影響しているようである。ジャズなどはそう問題にならないが、クラシックでは弦の音に悪影響が出るとのことである。 次にホワイトノイズのような音がスピーカーから聞こえた。しばらくすると、各周波数の音圧レベルが表示されたが、以外と整っていていた。まんざら自分の耳も捨てたものではないと、一安心。 このままでもよいと思ったが、ピアノの高音に少し不満があるのでツイーターを47cmバックさせて見ることにした。しかし、今の位置から47cmバックするとスピーカーBOXから外れてしまう。そこで急きょホーンとドライバーの間に板を渡し、その上に075を置いた。すると、どうだろう075と2440の振動板の位置がぴったり合った。偶然でないだろう。 先ほど聞いたチェック用CDを次々聞くとバランスがよく、聞きやすい音になっていた。低音から高音まで音の抜けがよく、質感が整った。音量を上げても耳ざわりな音が出ない。しかし、エネルギー感が物足りないと感じるソフトもあった。そこで、スピーカーを内振りにしてみると、エネルギー感が出てきた。どのソフトを聞いても先ほどより、良くなっていた。これには一同顔を見合わせてにんまりしてしまった。一番にんまりしていたのは言うまでもないだろうが・・・・・ 半澤さん達がこられて1時間半の出来事であった。正味1時間で問題点を見つけ出し、セッティングを調整する技はさすがプロとだなと感心した。私の耳だけで調整していても、075のセッティング場所を見つることは出来なかっただろう。 ツイーターとドライバーの距離を調整しただけで、これだけ音が変わるとは思わなかった。ボリュームも075以外は変えていない。 もう少し、時間を掛けて調整をお願いすれば、もっと良い音になるだろうが、それは私の楽しみとして残しておこう。将来SONATA o.p1を導入した時に最終調整として半澤さんにじっくり追い込んでもらうことにします。半澤さんその時はよろしくお願いします。 帰り際、半澤さんがCANDYのリー・モーガンの音に感動したと言っていただいた。正直とても嬉しかった。 自分の求める音は今のバランスの良さを残しながら、JAZZのエネルギー感とライブ感も合わせ持つ音だと思う。 これで終わりと言うよりも、自分の求める音がより鮮明に見えてきたという気がする。アバンギャルドのトリオに啓発されて色々取り組んできたが、今はトリオとは違う、自分の音が出はじめたような気がする。 このような感動を味わってしまうと、ますます、オーディオにはまってしまいそうで恐い。飴谷さん助けて〜エ〜 現在オーディオ地獄二丁目真っ只中。 |
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7月14日
今日はJAZZネタです。 最近、グリニッジ・ヴィレッジのアルバート・アイラーをよく聞く。 前からアルバート・アイラーは好きなテナーマンだったが、集中的に聞く事はなかった。 デキシートとフリージャズが合体したようなスタイルで、古いものと新しい物が同居している不思議な印象がよい。 今、聞くととてもフリーJAZZという印象を感じない。聞きやすく心地よいのである。アルバート・アイラー入門者にはラストレコーディングと共にお薦めである。 |
7月9日
最近オーディオネタが無かった訳ではないが、なんとなくHPを更新する気になれなかった。 それと言うのも、1ヶ月の間、機器の不具合が連続的に起こり、原因究明に時間を費やしてしまったからだ。 今は原因を把握し、問題ないレベルで使えるように改善できた。苦労したが、大変勉強になった。 この間abcの飴谷さんやSONATAの半澤さんそれにハイファイ・ルネッサンスの徳野さんには、大変お世話になりました。改めて、すごい面々にサポートしていただいていることに気付き、身が引き締まる思いです。 この場を借りて御礼申し上げます。 昨日、お昼の休憩時にスピーカーの1m前で作業していると、リスニングポジションで聞くより、音の密度が高く、リアルで艶があり、なおかつバランスがよい事を発見。この音が聞けるポジションを捜すとスピーカーの前1mくらいから2.5mの間である。現在のリスニングポイントの1mくらい前であった。リスニングポイントを前に出せば簡単な話しなのであるが、スピーカーとの距離があった方が精神的に落着けるのである。そこで、スピーカーの廻りで音の良い位置を探ると、どうもスピーカーとの角度に関係があるように感じた。2350ラジアルホーンの正面ではツイーターとのバランスが崩れるようだ。そこで、スピーカーを外側に15度ほど回転させほぼ横一直線にすると、どんぴしゃ。リスニングポジションでも先程の音に近い音を聞く事が出来た。にんまりである。 実は昨日075の向きを2405と同じように内ぶりにしていたのであるが、リスニングポジションではさほど変化を感じることが出来なかった。 偶然、音のよいポジションと遭遇できてラッキー!! 2350ラジアルホーンが来て、もうすぐ2ヶ月。じゃじゃ馬的な2350をそれなりに使いこなし、今では我がシステムに無くてはならない物に成長しました。今後は075の使いこなしに、焦点を絞っていきたいと思っています。現在075はCaspian AMP 2で鳴らしていますが、深夜の視聴では残留ノイズが、気になります。先日Caspian Powerを視聴させてもらいました。残留ノイズは少なく音のグレードが上がるのだが、少し音が硬くなり075と質感が合わないようである。使いこなしでなんとかできないか色々試したが、うまくいかなかった。今ならどうだろうかと思わないでもないが・・・・・ そろそろ皆さんにお聞かせしてもよい状態になってきたかな。 |
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夜中の視聴では部屋の照明はリスニングポジションの手元灯だけ。 845アンプの明りとMC-2500のブルーメーターのコントラストが美しい |
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6月17日
奥井さんが亡くなって2年が経ちました。 今も心のどこかに出来た空白部分を埋めることが出来ません。そのためオーディオに邁進しているのでしょうか。 お参りをしていると、大乗寺の鐘の音が聞こえてきました。 気がつくと、エナガ・コガラなどの小鳥の混群に囲まれていました。 不思議な体験でした。 |
6月15日
かっこいいじゃ〜ん 私はU−VOLA(ウーボラ)イタリアから来ました。名前の由来はイタリア語の空飛ぶ玉子(luovo che vola)です。 建築家のアレッサンドロ・コペティー氏が8年の歳月をかけて作ってくれました。名誉ある数々の賞をいただきました。 我がオーディオシステムだけに邁進していたために、居間は子供に占領せれようとしている。反省!! このままでは、子供の情操教育上良くない。価値あるものを子供のころから見聞きして感性が育つ。 今年、第2子が生まれる。妻は1年子供とこの空間で過ごすことになる。いい音で音楽を聴いてリラックスしてほしい。 しかし、しょぼいYAMAHAのAVアンプと安物のDVDプレーヤーじゃ実力の半分も出せない。どうしよう |
6月13日
じゃじゃ〜ん 先日、H氏のご厚意により、超美品の075(アルニコ後期モデル)を譲っていただいた。早速2405に替えて、CANDYを聞くと、狙い通り2440+2350とバッチリ質感があった。2405では質感の違いからか、ツイーターが目立ってしまったが、075ではドライバーと一体で鳴っている。相当075のボリュームを上げない限り、ツイーターが目立ち過ぎることはない。スネアーの皮の厚みを感じることが出来る。シンバルもカチ〜んとなり、2405のシャ〜んという音とはかなり違う。ただ、075だけでは、15,000Hzまでしか出ていないためか、空気感が伝わってこない。そこで2405に0.56μFのコンデンサーをかまして075とパラレルで鳴らすと塩梅が良いことがわかった。その後コンデンサーを0.82μFに替え、2405を内ぶりにすると、定位が良くなった。しかし、075は110dBなのに対して2405は105dBと能率に開きがあるので、そのままパラでつないでいるだけでは、2405を積極的に調整することは出来ない。そこでYケーブルを使ってチャンデバの高域出力を2つに分け075はCaspian2で2405は0.82μFコンデンサーをローカットフィルターとしてM-80aで鳴らした。 これにはちょっと驚いた。ベースが弾み乗りがとても良くなった。定位もぐ〜と良くなり、Tenderly LIVE AT BASELINE THEATERを聞くと観客の拍手が数えられるのではないかと思えるほどである。ボーカルも空中にすっと定位して、スピーカーが消え、そこで歌っているかのようである。このような表現を書くとオーバーなやつだと思われてしまいそうであるが、お酒の力を借りずに、このように聞こえるのである。また、リスニングポイントが左右にぶれても音像が揺れない。いいことづくめである。2350ホーンを使ったシステムからこのような音が聞けるとは思っていなかった。うっしっし!! |
5月25日
2350ホーンを装着した2440と、2405ツイーターとの組み合わせはあなり良くないように感じる。音量やクロスオーバー周波数の設定である程度改善できるだろうが、根本的に質感が違うように思う。エネルギー感が合わないのである。2440+2350は力強いが2405は鋭く繊細に感じる。大型ホーンとの組み合わせに075ツイーターを使っていることが多いのも質感の違いなのかもしれない。一度075を取付た状態で試聴してみたいものだ。
しかし、我が家には075がないので1インチドライバー2420を5,000Hzでクロスし、1μのコンデンサーで10,000Hz以下をカットした2405ととパラレルでつないだみると全体の質感がそろってきたようだ。変則4WAYだが、この組み合わせは、一聴した感じではバランスも良いのだが、2350の力強さは軽減されてしまうようだ。どの様な音作りを目指すのかじっくりと考えたい。
5月18日
突然お邪魔します。私、JBL2350ラジアルホーンと申します。 縁あってこちらへ参りました。しばらくの間お邪魔します。 という訳で、しばらくの間常用のJBL2375ディフラクションホーンに変えて使ってみたいと思います。 まず、2397の特徴は水平方向が5枚の仕切板で6分割されたていることである。そのため音源がスロートの1点に集まることなく、仕切板の先端に均一な音源が広がる。私のようにウーハーをバスレフ箱に入れている場合は、使いやすい。 早速、片方の2440を2350に付替えることにした。しかし想像以上にでかくて重い。一人で持ち上げる限界の重さである。いつもの音量で鳴らし始めてびっくり。音がかっとんで来ます。しかもドライバーの音量がかなり大きい。 2397は仕切板によって音量が減衰するようだ。チャンデバの目盛を1目盛下げまずまずのバランスになった。 しかし、スロートののどから音が出ているような印象で音楽を聴くというより音を聞くといった感じである。 そこで写真のようにドライバーを前へ出来る限り移動して、ウーハーとドライバーのボイスコイルを近づけると不自然さが無くなった。 この状態で(左は2397右は2350)、C40のリバース機能を使ってホーンの違いによる音の違いを確かめてみた。 全体の印象は、2397はライブハウスの中央席2350は最前列で聞いているようです。2397の方が響きが多く、スピーカーのラインで定位し、リラックスして音楽を聴くことが出来る。2350は、ストレートで力強く、立ち上りも早く、スピーカーよりも前で定位する。ウーハーとの繋がりが良く、中低音が分厚く力強い。 |
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Candyを聞くと、トランペットの音は2397の方が良いが、その他のピアノ・ベース・ドラムス共、2350の方が勝っている。しかし、全体で比較すると甲乙つけがたい。 SIDE by SIDE 2でも同じ印象である。This One's for Blantonでは2350の圧勝です。中低音の繋がりの良さを再認識しました。 2397にあって2395に無いものは、音がストレートなので時によって一本調子になってしまう点と定位の仕方に不自然さを感じる点である。各楽器の音やスピード感は2350の方が勝っている。 ここで左のホーンも2350に付け替え、ウーハーとのスロスオーバー周波数を660から530Hzに下げた。低音が力強くなり、音のつながりもスムーズになるが、高音が少し荒れたような印象になるので、ツイーターとのクロスオーバーを8,000Hzから6,500Hzに下げた。これで全体の繋がりがよくなったが、定位の仕方は以前と変わらない。そこで2397で試みたようにウーハーとドライバー・ツイーターの縦の位置をずらして配置した。これは大正解。トランペットの美しい響きが出てきて各楽器の定位の仕方も自然な感じである。これはいけるぞ。ホーンの置き方で響きや定位の仕方などが調整できる事を改めて再認識した。 2397よりも、置き方による変化が大きい。視覚的なこともあるだろうが、音全体がホーンから出ているような印象さえ受ける。 |
5月14日
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5月3日
久しぶりの更新である。最近はオーディオの目立った変化もなく安定した状況で音楽を楽しんでいた。これといった不満があったわけではないが、音中心に部屋を使っていたので、見栄えも使い勝手も悪く気分転換も兼ねて、LPラックと入力及びコントロール器機のレイアウトを変えた。リスニングポイントの後ろにあったのを左の壁へと移動した。ラックの水平を入念に調整して6時間後の移動完了。 早々CANDYを聞いてみるとなんか変。中音が薄くなりエネルギー感がなくなってしまった。トーンコントロールやチャンデバを使って調整したが、もとの音とはほど遠い。LPが中音域を吸収してしまったようだ。スピーカーの位置を床にマークしてスピーカーを部屋と平行にレイアウト変更した。今度は低音がだぶつき低音のレベルを下げても解像度が悪く、うるさく感じる。これはだめだ。 次に右奥の壁を背にして斜めにスピーカーをレイアウトすると、以前のような音に近くなった。ホッと一安心。少し低域の量感が足りないので、スピーカーの位置を微調整した。これは良いぞ。変更前よりも音が良くなる予感がする。其れは傾斜天井が影響しているものと考えられる。変更前はスピーカーの位置よりも、リスニングポイントの方が天井が高く、広がりがあるが、エネルギー感が出にくかったようだ。今度はリスニングポイントの天井の方が低いため、音の密度が上がり、それがエネルギー感につながっていると思われる。また、LPラックの影響が軽減されることも影響しているのだろう。 しかし、このレイアウトでは部屋の出入りが以前よりもっと難しい。困ったな。 |
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左手にLPラック及びコントロール部を移動。 スピーカーは部屋の左奥を背に斜めにレイアウト |
スピーカーを部屋と平行にレイアウト | スピーカーは部屋の右奥を背に斜めにレイアウト |
そこで思いきってスピーカーを薪ストーブの前へ移動してみた。今度も部屋を斜めに使ってレイアウトした。 早々、CANDYをかけてみる。おおおおおおおお いいぞ スネアーは今までで最高の音である。重量感があり、しかも音抜けが良い。気持ちいい。 トランペットもブリリアントで抜けも良い。昨日abcでトリオ+エソテリックの総額500万強のCD&SACDシステムの音が耳に残っているが、自分には我が家の音の方が好みである。荒さもあるのでオールマイティーとは行かないが、自分の好きな音楽だけに限定すれば我が家の音もなかなかである。 以前よりも音にエネルギー感とスピード感が出てきたのはスピーカー後方の壁の仕上げと傾斜天井の影響が大きいと思う。また、薪ストーブ廻りの床がしっかりしていることも好影響しているようだ。ちなみにスピーカー後方の壁にはブリックタイルが貼ってあるので、かなり凹凸があり、音をうまく拡散してくれるのではないだろうか。 また、部屋の使い方による音の変化もわかってきたので、音のバランスをスピーカーのレイアウトで調整できるようになった。具体的にはスピーカーを部屋と平行に置くと低音の量感が出、斜めに置くと、高音のレベルが上がり、解像度もあがるようだ。 しばらくは、スピーカがストレス無く朗々となり、しかも解像度のある音を求めてセッティングを詰めていこうと思う。 私は自由に使える専用の部屋があるので、このような事が出来るが、普通はリビングや寝室と兼用でる。その場合は音を中心に部屋のレイアウトを決めることは出来ない。使い勝手が優先されるべきである。しかし、その代償があるかもしれないことも、今回の実験でわかった。 |
4月9日
MC-2500の導入により、行き場を失ったMC-2205をドライバーやツイーターで使ってみた。2205の魅力や性能に後ろ髪を引かれるが、全体のプレゼンスから判断してドライバーは845アンプ・ツイーターはPM-80aもしくはCaspian2の組み合わせがよいと判断し、1年半お世話になった極上のMC-2205は先週、委託販売に出した。ご苦労様でした。 MC-2205にあって845アンプに無いもの中で是非845アンプでも再現したいこと。それはThis one's for Blantonでのベースのスムースで波状の無い迫力。それにCANDYでのART TAYLORの乾いて張りがありなおかつ重量感も伴っているスネアーである。5日あまり、ホーンの位置やクロスオーバー周波数の調整・各帯域のボリューム調整をしていたが、再現できない。MC-2205の呪縛から逃れられない。 別れた女が恋しくなる女々しい状態に陥った。ふと、プリアンプのイコライザーを触ってみた。特にクロスオーバー周波数に近い500Hzのイコライザーのボリュームを上げていくと、ART TAYLORのスネアーがMC-2205の音に近づいて行きました。すぐにThis one's for Blantonを聞きベースの音を確かめると、やはり良い方向に変化していた。 やっとMC-2205の呪縛から開放された。 今後の課題は、現在のライブ感を残しながら、もう少しピントのあった音に仕上げていきたいと思う。 |
4月1日
フルボリュームで試聴用CDで聞き比べをした。PM-80aとMC-2205どちらかを選べと言われると困ってしまう。
基本的に昨晩の試聴した時の印象と変らなかった。MC-2205はフルボリュームで2440の時と同じように音が崩れてしまい、ボーカルの口が大きくなり過ぎて、少し下品な感じがする。
そこで、事務所で使っているCaspian2に2205をつないでみることにした。以前2420をミッドとして使っていた時に、2205にためしたことがあったが、その時はPM-80aの方が良かったので今回もあまり期待していなかった。しかし、音を出してみると、なかなか良いのである。PM-80aよりも骨格がしっかりしていて、しかも高音が力強く伸びている感じがする。少々甲高く感じる時もあるが、MC-2205よりはどのソースにも対応できる音だと思う。少し甲高く聞こえるのを押さえられれば、使えそうである。色々聞き比べるとPM-80aかCaspian2のどちらかが良さそうだ。
この15日間いろいろな組み合わせで、聞いてきた。これだけ根をつめオーディオに集中したのは、何年ぶりだろう。MC-2500の導入で格段に音が良くなった。その後ドライバーとトゥイーターのアンプ選びやケーブルの選択により、よりクオリティーが上がった。生まれ変わったといって良いほどの変化だと思う。
また、ケーブルについては高ければよいというものではないことを改めて実感した。あるレベル以上のケーブルであれば必ず使い道があると思う。
ウーハーとドライバーのアンプが決まったので、あとはこのシステムに何が不足しているのかを確かめて目的を持って、ツイーターのアンプとドライバーのホーンを決めていった方が良さそうである。
3月31日
今日で3月も終わり。明日から4月です。春ですね。
昨日までの視聴は夜中だたが、今日はフルボリュームで試聴を行った。私がマルチに挑戦したのは、大音量でもうるさくない音でJAZZを聞きたかったからだ。
フルボリュームで聞くと、MC-2205は音がつぶれてくる傾向がある。また、ピアノの中高音が抜けきらないためか、多少キンキンするように感じる。逆に845アンプは良さが際だってくる。中高の華やかさも手伝って、高音の不足を感じない。しかし、最後にMC-2205が得意なエリントとレイ・ブラウンのDUO This one's for Blanton を聞いてみよう。
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2人のバーチョーゾの共演。気迫あふれる演奏も素晴らしいが、オーディオ的にはピアノとベースのアタック音を波状なく、再生できるかが最大のポイント。 MC-2205 このソースとMC-2205との相性は抜群で、ウーハーに使っていた時もとてもいい塩梅で鳴っていた。案の定ベースのアタック音もピアノのフォルテシモも波状なく再生される。これだけ迫力あるベースの音はなかなか聞けないと思う。ピアノの中低音の響きはよしいのだが、中高音が少し甲高くつまった感じがする。トゥイーターとのつながりが良くないのかもしれない。 845アンプ ベースのアタック音はMC-2205に一歩及ばないが、MC-2205で感じる中高音の不満は解消される。 やはり2440は、845アンプで決まりです。(夏場の高温対策は気がかりですが) |
今度はMC-2205をトゥイーター(2205)に使ったらどうなるか検証することにした。今は夜中の2時です。9時に寝て5時間の睡眠を取りました。最近はこんなペースで生活しています。そして4日サイクルで、9時間ほど寝続けてしまいます。
現在はマランツのプリメインアンプPM-80aを使って2405を鳴らしています。このアンプは私が独立した時に仕事場で使うために購入した記念のアンプ。
SIDE by SIDE 2
まずは2WAYで845アンプの音を確かめてみることにした。SIDE by SIDE 2を聞く分には、中高音の華やかさが少し無くなるが、あまり高音不足を感じない。かえってまとまりが良くなったような印象さえ受ける。改めて3WAYで聞いてみると、ベースの音がはっきり聞こえてくる。各楽器の奥行き感が出てくるようである。やはり、2205は必要である。
SIDE by SIDE 2では、アンプの違いによる音の差があまりないので、ここでは省略
Candy
2WAY
以前は、2WAYにすると明らかにスネアーもシンバルも湿った音になってしまったが、今はそれほどでもない。845アンプの高域特性が良くなっているのかもしれない。
しかし、全体的に薄いベールがかかったような印象を受ける。
MC-2205(1時30)
ベールが無くなり、見通しがよくなる。中高音の華やかさが少し無くなり、とても優等生的な音になる。多分MC-2205の音の傾向と845の音の傾向が打ち消しあって標準的な音になっているようである。スネアーやシンバルの音に厚みが出てきて、安定感がありこれはこれで使えそうであるが、ピアノやトランペットに物足りなさを感じてしまうこともある。ピンケーブルをSHILLTECからACROTEC
6N-A2050に交換すると、ドラムスが少しこじんまりするが、中高音の華やかさが出てきてピアノやトランペットの音に色気が出てくる。
次にベルデンに交換すると少し、シンバルやスネアーが湿った音になる。
ACROTEC 6N-A2050に決定。
PM-80a
スネアーもシンバルも少し軽く乾いた感じになるが、こじんまりとしてしまうように感じる。音の傾向は845アンプと似ているのか、845アンプの音がさらに強調されたように感じる。それが色気と感じる場合としつこく感じる場合があるかもしれない。
ピンケーブルをベルデンからACROTEC 6N-A2050に交換するとさらにドラムスがこじんまりとしてしまう。次にSHILLTECに交換すると、ドラムスの大きさもスネアーとシンバルの厚みも出てきた。トランペットも高音まで伸びきったように感じる。これは良い組み合わせである。しかし、アンプよりケーブルの方が高額というアンバランス接続だ。
現時点では、MC-2205とPM-80aでは一長一短があるが、MC-2205+ACROTEC 6N-A2050の組み合わせが一歩リードしている。
明日の日中にフルボリュームでもう一度確かめてみよう。
3月29日
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個性の違う2つのピアノを使って八城一夫がそれぞれ違う味のジャズを表現 リラックスした大人の演奏で録音エンジニアーはオーディオ評論家の菅野沖彦さん。 MC-2205(2500-3時 SONATA-4時 PM80a-21) Candy同様ピアノやギターの響きが単調になり、奥行き感が無くなる。ベースも重く感じ、MC-2205をウーハーで使った時と同じ印象になる。 ケーブルをSHILTECに交換すれば改善できるかもしれない。今までのWEのケーブルからベンデルに交換してみると音の見通しが良くなるが、以前響きが単調である。 次にSHILTECに交換すると響きがきれいになり、これは良い組み合わせだ。 845アンプ(2500-3時30 SONATA-4時 PM80a-18) 今まで使っていたWEのケーブルでもこれと言って不満が有るわけではないが、しいて言えば響きが多すぎると感じることがあるので、ピンケーブルの交換をしてみる。 はじめにSHILTECに交換すると、すっきり見通がいくなるのだが、ピアノのタッチが少しやさしすぎるかな。 次にベンデルに交換すると響きも押さえられさらに見通しが良くなりピアノのタッチも強弱がはっきり聞き分けられるようになった。 845アンプはベルデンとの組み合わせがよい。 ちなみにベルデンのケーブルはSHILTECの10分の1以下だが、組み合わせによっては十分使えることがわかった。 ピンケーブルを交換した状態で改めてアンプの聞き比べをしてみると、MC-2205と845アンプの差が少なくなっていた。MC-2205は少し、腰高な感じがするが、響きもきれいになっている。特にギターの響きがすばらしい。 845アンプは安定感があり、MC-2205より気品を感じるが全体としてその差はわずかである。MC-2205を使うにはSHILTECのケーブルがもう一本必要になることが今の私には頭痛の種である。(-_-;) |
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女性ボーカルとベースのデュオによるライブ録音。全編リラックスした雰囲気の演奏で、ボーカルもベースもなかなかの実力者。聞き応えのあるアルバムでお薦め品です。チェックポイントとしてライブハウスのホールトーンが再生できるかどうか。また、誇張感の無い自然な音で録音されているので、中低音のバランスチェックに良く使う。 MC-2205(2500-3時 SONATA-4時30 PM80a-18) ライブハウスの空間が表現できていないので、トゥイーターのボリュームを1目盛あげた。 昨日まではボーカルも単調でベースも少し重かったが、今は何の不満もない。ベースはよく弾み、ボーカルは多少ハスキーだがなかなか雰囲気が出ている。 845アンプ(2500-3時 SONATA-4時 PM80a-18) ボーカルは845アンプの方がのどの震えを感じることが出来、大人の女性の声にふさわしいように感じる。ベースはMC-2205よりも一回り小さく重く感じる曲もある。 MC-2500のボリュームを少し下げる(3時)と、ベースも良く弾みボーカルもより色気が出てきた。 改めてMC-2205を聞いてみると、ベースに関しては2205の方が弾んでのびのびと鳴っているいる。ボーカルは少しだけあっさりした感じになるが、好みのレベルだと思う。 ケーブルを交換する前は、MC-2205の苦手なソフトであったが、今は得意なソフトに変わったようだ。 |
3月28日
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しばらくは、2440のアンプを845アンプとMC-2205を使い分けてそれぞれのアンプの性能をじっくり見極めようと思う。 試聴用ソフトは音が良ければ、いいというものではない。演奏を楽しめるソフトでなくては、私が求めるのオーディオの目的が達成できないと思う。 今日はおなじみリー・モーガンのCandy リーモーガン唯一のワンホーンカルテット。全ての演奏が素晴らしい。何度聞いても飽きない。 オーディオ的な聞きどころは、出だしのART TAYLOR。乾いて張りのあるスネアーと厚みのあるシンバルの音が出せるか。音が出てからやわやわボリュームを上げるのではなく最初から所定のボリュームに上げておくことが肝心である。 もちろんトランペットの音色も素晴らしく、ストレートな音とビブラートのある音を美しく出せるか。 SONNY CLERKのピアノはころころと転がるような、まろやかでしかもスイング感がだせるかがポイントである。 まずはMC-2205 出だしのドラムは言う事なし。ドラムスの音だけなら、ちょっとやそっとのシステムに負けないだろう。MC-2500とのつながりもよく、単独で聞くよりも標準的なバランスになったのに驚いた。マッキン独特の濃厚な表現が強調されるかと思ったのだが、 トランペットやピアノの音はやや単調に感じられる。これはMC-2205の設計が古く情報量が不足しているのかもしれない。 かなりボリュームを上げても骨格が崩れない安心感がある。バランスのよい大人のプレイバックである。 次に845アンプ スネアーもシンバルも、少ししめっぽくなる。スピード感がズレるのかな。しかし、トランペットもピアノも大変響きが美しく、ドライバー管300B独特の中高音のきらびやかさが効いているようで、音数が多くなったように感じる。中低音は845が効いているのか、2205よりも力強く感じる。今までは、DOUG WATKINSのベースの音は良くないと思っていたが、そんな事はないようだ。再生が難しいのかもしれない。中高音のきらびやかな響きと中低音の力強さに艶がのっていて、音楽を楽しく聞くことができる 少しトゥイーターのレベルを上げると、スネアーもシンバルの乾いた音になってきたぞ |
3月27日
X3のその後。現代的なアンプで単独で聞くととてもすばらしいアンプなのだが、我がマルチシステムに使うとスピード感が合わないのか、X3を使ったスピーカーの音が目立ちすぎてうまくまとめることが出来なかった。10日あまりあれやこれやとやってみたが、導入を断念した。しかし、多くのことを勉強させてもらった。 MC-2205を使って少しでも良い音が出ないものかとピンケーブルの見直しをし、今まではウーハーにベルデンをトゥイーターにACROTECのA2200を使っていたが、色々試聴した結果、それらを入れかえることによって低域の量感と伸びが良くなり、高音も歪み感が無くなり、かなりよくなった。気分を入替えミッドバス用のウーハーでもと思っていたら、abcのKくんから電話が入り「マッキンのMC-2500が中古で出るから使ってみては」とまたもや悪魔の囁きである。(決して河嶋君は悪魔では有りません) そして今日atさんが持って来てくれた。個人的にはもう少し現代的なアンプを使ってみたいと思っていたが、飴谷さんの超お薦めアンプと言うことで試聴させてもらうことにした。重量は60kg超。とても私一人では持ち上げることは出来ないが、飴谷さんは一人でオーディオルームに運んでくれた。すごい。 しばらく使っていなかったらしく、はじめはMC-2205より幾分いいかなという感じであったが、アンプが温まるとともに徐々に実力を発揮し始めた。飴谷さんが帰ってから30分もすると、もう、冷静ではいられなかった。低音がしっかり決まると、システムのパフォーマンスが格段にあがった。脱帽。またもややられてしまった。飴谷さんが帰り際にMC-2205をドライバーに使ってみればと助言してくれた。以前2420を鳴らした時の印象ではドライバーには使えないと思っていたが、2440との組み合わせでは、バランスがよく、躍動感もあって、845アンプの代役のCaspian2とは比べ物にならない。ウーハーのアンプの影響も大きいと思うが、以前のイメージとはぜんぜん違っい新たな可能性をMC-2205から感じた。 偶然にも845アンプが今日修理から戻ってきていた。夕食後、梱包をあけ慎重に真空管を差した。残留ノイズも減り300Bの中高音のきらびやかさに845の力強さが加わったすばらしいアンプになって戻ってきた。MC-2205と比べると中高音に明るさがあり、シンバルやスネアーはMC-2205に一歩及ばないが、ピアノやトランペット・ギターの響きは845アンプに軍配があがる。ソースや気分によって使い分けたくなるくらい甲乙つけがたい。将来ミッドバスを加えた4Wayにした時はMC-2205をミッドバスに使うことになるだろ。しかし、その必要も今は感じないくらい低音は充実している。 今日は大変幸せな(?)日となったが、売却するつもりだったMC-2205を手放せなくなってしまったので、困ったことになってしまった。 |
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3月15日
突然ですが 私を仲間に入れてちょうだいよ いいよ |
聞いてないよ あなたは誰 |
カッコイイ〜 | ||||
abcのKくんから電話がかかってきた。前から気になっていたPass LabのパワーアンプX3が大阪へ行っちゃうと。今なら特別安くしてくれるらしい。 出力は150Wの3チャンネル。5.1chのセンターとフロント用に作られたのだろう。今はもう生産が終了しているようだ。 悪魔のささやきに誘われるまま、abcへ行きあれやこれや話しをして、我が家へ持ってきてしまった。どないする。 早々に、梱包を空けて、MC−2205の代わりに2215Bを鳴らしてみた。低音が出ているのだが、MC−2205のそれとはぜんぜん質感が違うため、ボリュームがなかなか決まらない。 はじめはCandyを聞いていたが、Side by Side 2 を聞きながらレベル調整した。 最初はなにか物足りなさを感じていたが、徐々に中高音に艶が出てきて、低域も伸びているようで、ベースの動きがよくわかるようになった。 どちらかと言うと最近のJBLのような音に変ったような気がする。 よくある話だがウーハーのアンプを変えたのに、低音よりも中高音が改善されたように感じる。エラ&ルイでは、今までうるさく感じることがあった2人の声がきれいに伸びていて大変心地よい。 ここで、ちょっと気がかりなことが。電源を入れた時からずっと、トランスが鳴っているようなハム音が出ている。一度全ての器機の電源を切り、X3だけ電気をいれた。しかし、ハム音は納まらない。 コンセントの電圧は103Vあるので問題は無い。どうも我が家の電源環境が良くないようだ。事務所のパソコンや自宅のAV器機もコンセントからぬいてみたが、殆ど変らない。 原因はわからないが、曲間以外はさほど気にならないので、とりあえずこのままにしておこう。 |
3月12日
3ヶ月半ぶりに友人のKNちゃん宅を訪問した。前回はSMEのプリアンプをabcから借りて試聴している時であった。その後プリアンプはめでたくKNちゃん宅のシステムに加わっている。 最近、オーディオラックを新調し、abcで中古のCDプレーヤーTEACのVRDS25を購入していた。 全体的に音のクオリティーが上がり、中低音がしっかりしたバランスの良いシステムに成長していた。 以前よりはCDとアナログの差が少なくなり、CDも健闘していた。総じて新しい録音ではCDが、古い録音ではLPの方が良かったように思う。 ソースによって使い分けが出来るので、ソフトの購入時にCDにしようかLPにしようか迷うことが少なくなるのでは無いだろうか。 盟友の音が良くなると、とても刺激になる。 |
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午後からKNちゃんと金沢市民芸術村で開かれる「スーパーオーディオで聞くレコード芸術体験コンサート」へ行ってきた。 第1部はJAZZピアノを特集し、歴代の名演を2chで聞いた。13曲中4曲はCDであったが、残りは9曲はLPでロクサンのTMS2+シラーズの最強コンビで再生されていた。 オーディオ的には5.1chベースのスピーカーレイアウトのせいか、聞く位置によっては中音が抜け、バランスが悪かった。立って椅子席の後ろで聞いていた方が、数段良かった。ちょっと残念だったなぁ。 第2部はピンクフロイドを5.1chで聞いた。悪い意味で5.1chを意識し過ぎた音作りがされているのか、音が飛び回り、音楽に集中するという感じではなかった。違った場所で聞けば、違っていたのかもしれないが・・・・・ 今回の会場ではスピーカーの数が多くなればなるほど、リスニングポイントが狭くなるのではないかと思った。 理論上5.1chの場合、フロントスピーカーやリアスピーカーは部屋の4隅に置くことが良いとされるが、人間の耳の形を考えるとフロントスピーカーの間隔があき過ぎるのは良くないのではないかと感じた。数人で鑑賞するのであれば、話しは別だが |
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イベントから戻ってKNちゃんに我が家の音を聞いてもらった。最近どうも低音のある帯域だけが出過ぎて中音が濁ってしまう傾向があった。以前はもう少しすっきりした低音だったと思うのだが。しばらく試聴してから、スピーカー台のセッティングを左の写真のように変更した。変更前は長方形のキャスター付スピーカー台を縦長に使い、前2個のインシュレーターの間隔がもっと狭く、後ろのインシュレーターとの距離が長かった。底辺の短い2等辺三角形のような配置だったのを、底辺の広い2等辺三角形にレイアウトにした。不思議とこれだけのことで低音のバランスが良くなり、ほぼ、以前の状態に戻った。2人で顔を見合わせ、にんまりしてしまった。TAOCのインシュレーターの使いこなしをもう少し研究すれば、更に低音が良くなる可能性があるかもしれない。 TAOCのホームページを見ると、間隔を広げた方が、ゆったりした低音になり、間隔を狭めるとタイトな低音になると書いてあった。 また、時期を見て再調整をしてみよう。 数日前にabcのKくんが来た時は、ホーンの位置が悪かったのかホーンが共振して歪みのある音をお聞かせしてしまった。今はホーンが共振しない位置に設置し、2枚目の写真のようにドライバーをピン付の台に乗せた事により歪みも減り、響きがきれいになり、中高音がのびのびと鳴るようになった。以前散々苦しんだピアノの音が嘘のように美しい響きとなった。 やはり今後の課題は低音だと思う。中高音のクオリティーに低音がついて来ていない。スピーカーのセッティングでどこまで追い込めるのか、今後も試行錯誤が続くだろう。 現在845アンプは残留ノイズの改善のため、ドック入りしている。今週末に戻ってくると思うが、代役のCaspian2が大健闘しているので845アンプをウーハーに使ってみようと思う。もし、これで低音が改善できれば、MC−2205の買い替えも視矢に入れ低音の改善をしていこうと思う。 今年に入ってオーディオ機器のレイアウトを大きく変更したが、これによって音のクオリティーは数段上がったと思う。部屋の使い方やスピーカーやホーンのセッティング、インシュレーターの使い方によっても音が変る事も体験でき、改めてオーディオの難しさ(面白さ)を実感した。 2215Bから量感があるが重くない低音が聞かれるまで、格闘していきたい。 |
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オーディオ遍歴と徒然日記 その1
オーディオ遍歴と徒然日記 その2
オーディオ遍歴と徒然日記 その4
オーディオ遍歴と徒然日記 その5
オーディオ遍歴と徒然日記 その6
オーディオ遍歴と徒然日記 その7
オーディオ遍歴と徒然日記 その8
オーディオ遍歴と徒然日記 その9